無抵抗を前にして占い師に何ができるのか

1月1日になったばかりの夜中、だったかな。路上に出ていて、僕の目の前には、キリスト教系の新興宗教の人たちが、パンフレット、お配りされていて、その中のひとりの女性が、やけに可愛いな、とかって思っていたりしていたのですけれど、

 

ちょっと離れたところで男性たち、飲み仲間風な、若い人たち、群れていて、その中のひとりが、倒れた。実際には、柔道技みたいな足払いで、背中から倒された。背中を打って、その勢いで、振り子みたいに首が・・そして、後頭部、コンクリートタイルの地面に、叩きつけられた。

 

危ないな・・そう、僕は思った・・その人、立ち上がった・・怒り・・そして、喧嘩・・かな、と思って、でも、そうならずに、その人を倒した人と、もうひとりの人に、両脇から肩を抱かれる感じで、そして、その群れは、どこかに去ったのだけれど・・

 

無抵抗。

 

抗うよりも応じるほうが痛くされない・・高橋優さんの詞だけれど、

 

サルトル・・飢えて泣く子を前にして文学に何ができるか・・そう自分に問うた。

 

占い師に、何ができるのか。

 

無抵抗を前にして占い師に何ができるのか。