死にたい人へのアドバイス?

心霊主義(スピリチュアリズム)の本を読んできたなかで、唯一笑ったのがあって・・

 

その時電車、東上線か山手線に乗ってて、乗降のドアに体をあずけながら、立ったままその本を開いてページをめくってて・・声出して笑った。

 

『心霊学的人生論』っていう、新宿下落合の心霊科学協会の理事長もされていた小川修先生が大川進修という筆名で著されたものなのだけれど・・

 

・・僕は全然、小川先生のこと、知らないけれど・・弁護士をされていた、っていうのがあると思うけれど、「事例」を用いながら心霊学を語るっていう感じで、真摯でありつつ読みやすい・・そういう感じ、です。

 

で、その本の「第4章 再生」内の小見出し「6 再生のメカニズム」の文中、急にカッコ・・()・・で閉じられた更なる小見出しで始まる文章があって、・・抜粋します。

 

 

(いじめに遇って自殺しようと考えている君へ)

 

「いじめられっ子というのは、見方を変えれば、悪と戦うために選ばれた正義の戦士だと言える。いじめという悪をつぶすには、実は君が一番ふさわしいのだ。その君が、がんばらないでどうする。悪は恐い恰好をしているだけで本当は弱いのだ」

 

「でも、僕(私)にはどうしてもそこまでの勇気はないという人もいるかもしれない。その場合でも絶対に死ぬな・・・・絶対に生きのびろ。人生は長い。大人になればいいことがたくさんあるぞ。好きな人とデートしてエッチなこともできるし・・霊界には肉体がないからエッチなこともできないぞ。霊界には夜がないから夜遊びもできないぞ。・・」

 

・・真剣にくだけたことを言ってくれる心霊学の本って、この本くらいなんじゃないかな、と思います。

 

この文が、本当に追い詰められてる人に、どれほどの救いの力があるのかはわからないし・・・・数年前、僕は苦しくて・・食も喉を通らず、中年か壮年かわからないけれど、それにふさわしいプクプクの腹回りも縮んできて・・

 

すべての救いの言葉が空々しく・・たとえば、スピリチュアル本の至極?とされてるみたいな・・・「シルバー・バーチの霊訓」を読んでも・・「苦しみは選ばれた者の試練」みたいなことが書いてあったりして・・そうなんだ・・と思いながら、自分、どうすればいいのか、その答えが欲しいのに、延々、「苦しみは選ばれた者の試練」みたいなトーンが続いていて・・

 

逆に読めば読むほど苦しいだけだった。

 

苦しくて、自分に救いなんかないのに、人に対しては、救いの答え持ってる占い師を気取る感じで・・そんな自分に矛盾を感じながら・・

 

ふと・・いつ買ったか覚えていない漫画・・つげ忠男さんの『無頼平野』だったかな・・家にあって、ページ開いた。吸い寄せられる感じで。

 

で・・その時の僕の、魂のリズムにつげ先生の作品と波長が合って・・生きていける・・ひとりじゃない・・そう思った。

 

 

・・死にたいとき・・下手なアドバイスなどいらない。

 

でも、小川先生の、アドバイス?・・好きだな。