ずっと、思ってきた。

 

この世の中には怒りや憎しみが蔓延している・・

 

そういう、ある意味『負』とされる感情・・よく、「手放して」みたいに言われるけれど・・占い師なり、スピに傾倒している人には、そういうセリフを言いたがる人が多いと思う・・けれど・・

 

まあ、過去世で『徳』を随分積んだ人ならば、「はーい」みたいに手放せるのかもしれないけれど、

 

僕はその意味ではあんまり『徳』を積んできてはいないから、「手放して」とか言っちゃう人には・・「お前、世間を生きてないんかい」みたいにひねくれた気持ちが起こっちゃう。

 

というか・・手放しても、手放されたその『負』の感情は、消えるわけではなく、見えない形でそこここに存在し続ける・・その感情は誰かに乗り移ったり、自分に引き戻されたりする。

 

人間は、ある意味『感情磁力』を持っている。

 

引き離して、反発力でガードしても、そのガードを緩めれば、いつでもくっついてくる。

 

簡単に手放せて、あー、楽になった・・で、おしまい・・にはならないのだ。

 

だから人は苦しむし、僕は苦しむし・・

 

恨み辛みの感情に飲まれて、その苦しみの中で自ら命を絶った人を、僕は身近に何人も、知っている。

 

その人たちに「手放しな」と言ったら、その人たちは自ら命を絶つということを、避けることができたのか・・

 

「こいつ、他人事としてしか思ってないだろ」

 

そう思われるだけだと思う。ふざけんな、と思われるだけだと思う。

 

占い師やスピに傾倒し、ある意味どこかから拾ってきた『きれいごと的な言葉』で人をたしなめる人間は、無能だ・・そういう無能が、占い師やスピに傾倒している人には多い。

 

『負』の感情への対応を自分の経験から掴む・・その蓄積を全く持たないで、『知ったか知識』を語る人が、あっちにも、こっちにも・・オウムがゴロゴロしている。

 

そんなこと、僕はずっと、思ってきた。

 

ずっと、思ってきた。

 

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