屋台の肉まん

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その屋台の『肉まん屋』には肉まんだけが置かれていて、肉まんだけが売られていた。

 

他に客はいなくて、僕はその屋台の白い肉まんを見ていたら、肉まんが食べたくなって、一つ頼んだ。

 

そしたら屋台の人は、肉まんになにやら造作を始めて・・だから、少し、僕は待たされた。

 

お金と引き換えに渡された肉まんの上には、ソース、マヨネーズ、そして鰹節、青海苔・・

 

屋台の人は、僕にその肉まんを手渡すとき、どことなく自信ありげだった。

 

見栄えとしてお好み焼きに近づいているその肉まんは、旨そうだった。ちゃんと肉まん用の袋紙に包まれているから、上部に盛られた鰹節とかが、食べながら地面にこぼれる心配もない。

 

アイデア商品だな、と思った。

 

ただ、個人的に難点が、ひとつあった。

 

僕はマヨネーズがダメなのだ。

 

マヨネーズの素材である卵黄、酢、塩・・そのそれぞれ単体では、別にダメとかは全くないのだけれど・・それらが合わさり、そして混ざったマヨネーズというものが、僕にとっては・・ダメなのだ。

 

お好み焼き風に、線状にかけられたマヨネーズ・・この肉まん、旨そうだけど・・

 

食べなかった。

 

誰かが一緒だったら、その誰かに「あげる」とか言って手渡すこともできただろうが、僕は一人だったので、(どうしよう)と思っていた。

 

夢での出来事だったから・・場面はスルッと切り替わってしまい・・あの後、僕はあの肉まんをどうしたのかが分からない。

 

どうしたのか・・この?を、僕は今朝から考えている。

 

 

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