スーパーのレジ


コーヒーはレギュラーがうまいが・・

 

インスタントは楽だから、インスタントをよく飲む。

 

レギュラーのコーヒー豆もコーヒーメーカーも家にはあるが、そのコーヒー豆の入った袋は封を切ったまま、冷蔵庫にしまいっぱなしで・・

 

徐々に風味は落ちてしまうのだろう・・

 

冷蔵庫を開けたタイミングで、コーヒー豆の袋が目に入ると、毎度そう思う。毎度そう思いながら、毎度コーヒー豆の袋はそのまま・・冷蔵庫の中の定位置に置いたまま、触らない。

 

でも、必ず冷蔵庫に閉じ込められた、袋の中のコーヒー豆に、日の目が当たる時は、来る。

 

それは、瓶に入ったインスタントコーヒーが底をつき、詰め替えのインスタントコーヒーを買うのを、僕は必ず忘れるからだ。

 

昨日もそうだった。

 

もう少しでなくなるな・・そう思って、僕はスーパーに向かった。買うべき主眼は詰め替えのインスタントコーヒーなのだが、スーパーに到着すると、その主目的をすっかり忘れる・・昨日も忘れた。

 

スーパーに着いて、何を買いに来たんだっけ?とも思わない。

 

カートにカゴを載せ、とりあえず、みたいな感じで、野菜なり肉なりパンなりお菓子なりをカゴに入れて、レジで会計を済ませる。一番考えていることは、どこのレジに並ぶかだ。

 

どこのレジ、というよりも、どの人のレジに並ぶか・・そこを一番考えてしまう。

 

何を買いに来たのか、あるいは何を買うか、という自分への問いは、二義的三義的な問いに過ぎなくなる・・というよりも、問うことすらしない。

 

レジに並び、そして会計を済ませたのち、台の上でカゴから袋に商品を移しながら、僕は自分の中で反省会をする。

 

成功だったか失敗だったか。

 

 

何を買ったかは、どうでもいいのだ。

 

そして、家に帰って気づいた・・(あ、詰め替えのインスタントコーヒー、買い忘れちゃった)

 

しかし、そんなことはどうでもいいのだ。

 

 

⇩ 十条銀座の父と息子

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