拒絶の虫


昨晩、女房と長女はジャニーズ系のライブに・・

 

じゃあ、ラーメンでも食べに行くか・・

 

作るのが面倒だから、僕と長男次男の三人は、車に乗り込んだ。

 

目当てのラーメン屋の駐車場に車を停めた。

 

駐車場は店舗から、国道を挟んだところにある。だから、駐車場から店舗まで、国道を渡ってたどり着く。

 

国道を渡ろうと、信号機までの道を歩く・・その先頭を歩いていた長男が・・「やめよう」

 

僕も次男も同意した。

 

国道の向こう側の店舗の前には、結構人がいた。つまり、順番待ちの人々・・

 

駐車場に戻って、車に再び乗りこんで、「あそこ行ってみるか」

 

そう、僕はハンドルを握りながら、息子二人に伝えた。長男はすんなり同意し、次男は難色を示した。次男の気持ちは焼肉に切り替わっていたのだ。

 

僕と長男は、焼肉に気持ちが向かっていなかった。なぜ、長男が焼肉の気持ちになってなかったのかは、その理由を聞かなかったが、僕にとっては焼肉はビールとセットになっている。

 

車だし・・それと、飲みたい気分でもなかった。

 

そして、目的の「あそこ」のラーメン屋の駐車場に、車を入れた。

 

次男の難色は、すでに消えていたと思う。

 

駐車場は店舗の脇で・・その店は、横浜家系のチェーン店で・・

 

店に入ると店のアルバイトらしき若き女性が「食券お願いします」と僕たちに言った。

 

券売機はひとつだけで、若い男性二人が、その機械の前にいた。その二人の後ろに並んだ僕は「やめよう」

 

息子二人に伝えた。

 

「臭い・・洗剤臭い・・マジックリン臭い」

 

「もう入っちゃったよ、今さら出れないよ」と長男

 

それに同意する次男

 

「出れるよ」と僕。

 

息子二人の空気に、結局抗えず、その店のラーメンを食べた・・結構、うまいと思った。

 

(もう、来ねえな)と思いながら、ラーメンをたいらげた。

 

どうも、僕は、ケミカルな洗剤の臭いに対しては、拒絶の虫が騒いでしまうところがあって・・

 

この虫、鳴くのが治まる時が、来るのかな?

 

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