その人の来世は、今世の僕

 

僕にとっては当たり前のことが、

僕以外の人間にとっては当たり前じゃないことは、

よくあるのだが・・

 

子どもの頃から不思議でたまらなかったのが、

 

どうしてそれでいいんだろう・・

 

そう、僕以外の人間に対して、思っていたことだ。

 

幼稚園の頃・・折り紙をハサミで切るっていうこと、していた。

僕は、完全にまっすぐ、切らないと気が済まない。

他の園児・・つまりはその頃の僕にとっての友人になるのか・・

その子たちは・・切ったところがギザギザになってても平気。

 

どうしてそれでいいんだろう・・

 

小学校に上がり、家で宿題・・僕は、鉛筆書きで間違った箇所は、

完璧に真っ白になるまで消しゴムで消さないと気が済まない。

そんな僕の潔癖資質を心配してか、

母が宿題をしている僕の隣に座り、

僕が鉛筆書きの間違えを消しゴムで消そうとすると、

その消しゴムを母は僕から横取りし、

僕に代わって、鉛筆書きを消す。

 

母が消した鉛筆書き・・鉛筆の跡が残っている。

「まだ消えてないよ」

「これでいいんだ」

 

僕には、それでいいとは思えなかった。

 

それでいいとは思えなかったが、でも、それでいいんじゃないかと、

そう思う自分ができてきて、

 

それでいいと思えない自分と、それでいいと思おうとする自分が、

自分の中で葛藤する・・

 

そう、葛藤するようになった。

 

それでいいと思えない自分と、それでいいと思える自分が置き換わったなら

僕には葛藤がないわけだから、僕は楽なのだけれど・・

 

僕は楽じゃない。

 

まあ、ある意味、僕は生まれ持ってのノイローゼで、神経症で、潔癖症なわけで・・

 

ルドルフ・シュタイナーが、どこかで書いてたけれど・・

それがどの著作なのかは、忘れてしまったけれど・・

 

・・排他的宗教を狂信している人は、来世、神経症になる・・

 

そんな感じのことを言っていて。

 

 

最近、ほんとに全然、僕は占い・・路上に出てなくて・・

 

だから、路上に出てるとき、っていう、過去形な感じの話になってしまうけれど、

 

たとえば大宮の駅前なんかに出てると、時として、宗教団体の人たちがチラシを配っていたりして・・ある時期には、ある新興宗教の人・・男性が一人で毎日、通行人にチラシを配りながら、その団体と敵視しあう関係にある相手方の団体のことを悪く言う、演説めいた喋りを続けていて・・

 

この人、来世、ノイローゼだな・・僕はそう思っていたりしたのだけれど・・

 

まあ、その人の来世は、今世の僕、っていうことで。

 

 

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