雨に濡れて


生ゴミを集積所まで歩いて出しに行った。今朝は雨。今日はずっと雨らしい。

 

傘をささないで、雨に濡れて・・

 

一旦集積所にゴミを出し・・雨だから早々、家に戻ろうと思ったけれど・・

 

そして家の敷地には入ったのだけれど・・

 

気になる・・

 

道を挟んだ路上脇にある、ずっとそこにありつづける、小さな箱状のゴミ。

 

前回のゴミ出しの日も、その前のゴミ出しの日も、その小さな箱状のものは、そのままそこに置かれていて・・

 

まだあるのか・・

 

ゴミ集積所は僕の家を出て道を左に・・

 

そのゴミは家を出て、若干を超えたくらいに、右。

 

そのゴミがもし、家を出てゴミ集積所に至る左にあれば、僕は間違いなく、すでに拾って自分が持つゴミ袋に収めていた。

 

しかし、そのゴミは、家を出て、ゴミ集積所とは逆の右にあるのだ。

 

前回、前々回と、ゴミを出すときに、その箱状の小さなゴミが気にはなっていたのだが、そのままにしていた。

 

そして今朝、そのゴミは、箱の形を保ったまま、まだそこにある。

 

随分長いな・・そう僕は思った。

 

そのゴミは、ずっとそこにいたいのか・・それともゴミ収集車に運ばれていきたいのか・・わからない。

 

ずっとそこにあるからといって、誰に迷惑をかけるわけでもない。

 

僕は雨に濡れながら、立ち尽くしてしばらく考えていた。

 

 

⇩ 下落合、そして♫『高田馬場から帰ろ』

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