三途の河

人は、死が宿命なら、誕生も宿命なわけですけれど・・その宿命っていうのを、
 

他人の死は知ってる・・他人の誕生は知ってる・・

 

客観的に・・知ってる・・自分の死は知らない・・自分の誕生も、人は知らない。

 

自分の顔を見れず、自分の本当の姿を人は知らないように、人は、自分の死、自分の誕生を知らない・・

 

知っているのは、客観・・他人だけ・・他人から見た自分や、鏡に映る自分は知ってる・・

 

自分を知る・・生きている・・その中心に、自分がある・・自分・・知らない・・

 

知らないっていうことは、自分は空白なわけです・・その空白を見つける・・見つめる・・それが、自分を知る、自分を見つける・・なわけです。

 

その自分を見つけ、見つめるなかで、自分を知っていく・・

 

ああ・・自分、生まれた・・この世界に、自分から降りた・・わかってくる・・

 

ああ・・自分・・ホロスコープ・・この星の配置をスタンダードとしてこの人生、生きることを選んだ・・

 

そう・・ホロスコープは、他人・・占い師が見るものではなく、自分を見る過程において、知っていくもの、なわけです・・

 

自分の中の空白を見つめるなかで・・時間も見えてくる・・

 

ああ・・こうして生まれてきた・・その景色が見えてくる・・

 

ああ・・ここにたどり着くんだ・・客観的に知る死ではなく、時間的未来としての死の景色が見えてくる・・

 

空白の中に、全てがある・・その景色に、過去も未来も、三途の河もあります。